中部就労援助センター様主催事業報告会

中部就労援助センター様主催の事業報告会にて障害者グループホームについて講師をさせて頂きました

社会福祉法人電機神奈川福祉センター中部就労援助センター様は年に一度、保護者様に向けた事業報告・情報交換会を実施されているとのことで、その中で障害者グループホームでの生活について講演の依頼を受けまして令和4年2月2日に登壇させていただきました。

この会は昨年の8月に実施予定がコロナで延期になっており、今回は広い会場での十分な換気・感染対策を実施した上で開催されています。40名弱の参加者の方の前でお話させていただくのは初めてでしたので少し緊張しましたが、グループホームの現状を知っていただく非常に良い機会をいただき、中部就労援助センターセンター長はじめご担当者様には改めて感謝申し上げたいと思います。

グループホームはどうやって探す?

さて、内容はというと、足りないと言われ続けているグループホームの空き部屋の探し方についてが皆様一番関心を持って聞いてくださっていました。よく言われる探し方としては、川崎市では「ふれあい」という福祉サービス事業者の一覧が記載されている冊子があるのですが、その一覧に上から順に電話を掛けて空室がないか聞いていくというものです。このやり方で見つかることもあるのですが、事業者目線で考えても見つかる確率は相当に低いと感じます。

というのも、私たちの運営するグループホーム「ルートワン」では7名定員のところ25名の問い合わせがあり、昨年11月の開所から2か月程度で満室になっています。入居者様のご都合もあり、若干のメンバー変更はあるものの、開所前にはほぼ入居メンバーは決まってしまっているのが現状です。実際に、「ルートワン」はまだ「ふれあい」には掲載されていません。おそらく次年度版には掲載されると思います。しかし、掲載された時にははすでに満室となっていて、電話を掛けても空室がない、ということになってしまいます。

ではどのような探し方が良いのかというと、地域相談支援センターに登録いただき、担当の支援員さんと良い関係を築いておくことだと思います。私たち事業者は新規グループホームの開所情報をまずは地域相談支援センターさんにご案内する場合が多く、中には相談支援センター経由の紹介であることを入居の条件にしているグループホームもあるくらいです。既存のグループホームの空室を待つのも一つの手ですが、グループホームの特性上、一度入居者様が入居されれば余程の理由がない限り、何十年と住まわれる方が多いです。数少ない退去待ちよりも、新規開設のグループホームを探していく方が効率的だと思います。川崎市では、第5次ノーマライゼーションプランにて令和5年度までは毎年100名の定員増を掲げており、毎年確実に市内のどこかにはグループホームが新規開設されています。その情報をいかに早く掴むかがポイントです。

空室・新規開設情報は相談支援センターに集まる

以下、ルートワンの入居候補者のご紹介元ですが、25名のうち実に15名が相談支援センターさん経由です。ひとつのグループホームだけの数字ではありますが、自己開拓で新規グループホームの情報にたどりついた方は1名のみで、自己開拓でグループホームを見つけるのがいかに難しいかお分かりいただけると思います。

相談支援センターさんは必ず利用しなければならないものではありませんが、グループホーム事業者としても相談支援員さんがついてくださっているというのは安心ですし、何より最も情報が集まりますので、興味のある方はぜひお近くの地域相談支援センターさんに問い合わせてみてください。

今回の参加者の方々は障害のある息子さん、娘さんが40代、保護者様が70代、80代という年齢層が多く、長年グループホームを検討しているけれども、入りたくても入れないという方も多かったです。こうした現状を改善すべく、まだまだグループホームを広げていかなければならないと感じました。当法人では、今年夏前に2つ目のグループホームを開所予定すべく、川崎市に定員申請中です。無事に承認が下りましたら相談支援センターさんを中心に情報を公開していきますのでまずは相談支援センターさんに登録して情報をお待ちいただければと思います。

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